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Channel: こけしおばちゃん
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佐藤三蔵のこけし

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 『武井武雄のこけし』より。
 遠刈田系こけし工人・佐藤三蔵(明治12年~昭和27年、享年74歳)のこけし。
 「筆致の克明さ、端正さは一寸他に比類がありません」(こけし通信)と書かれた作者未詳のこけし。三蔵の息子・佐藤吉雄(明治42年~昭和35年、享年51歳)の可能性があるとも言われています。特殊な形、そして美しい胴模様です。佐藤三蔵のこけしには代作が多く、実体は謎に包まれています。端正な顔立ちで気品があります。以上。
 ※ 佐藤三蔵は、同じく遠刈田系こけし工人、佐藤照雄の弟にあたる。最初遠刈田系の普通のこけしをつくっていたが、父・豊治の型である頬紅をさした丸い顔のいわゆるオカメコケシをつくり出して、大成功をおさめた。遠刈田の特色ある工人の一人であった。
 また、土橋慶三氏は、三蔵のこけしをA型、B型、C型に分けている。A型は、昔の記憶をたどり、十数年ぶりに復活したもので、庄吉こけし面影を伝え、B型は、秋保こけしの影響が加わり、C型は、木地は息子・吉雄のもので秋保こけしの影響がさらに強く、吉雄や、武雄、庄吉の代作であったのです。

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