近年農地から宅地へと、何処も同じ家並みの向こうに、わずかに遠望できるこけし像であるが、それは白石駅から約一キロのところ、国道4号線沿いに立つもので、これも高さ10メートル程の大きなこけし塔がある。
そのこけし像は、前後両面に描彩がしてあり、南行き北行きどちらの方向からも顔を見ることができる。しかし両面とも、前髪の塗料が溶けて顔面に流れ落ち、可愛そうな容貌になっている。
白石市内では、毎年全日本こけしコンクールが開催される市民会館前の。掘割とといってよい沢端川に架かる橋の欄干四隅に、それぞれ小さなこけし像が立っている。
この橋の向こう、市民会館前の広場の樹木の根元のこけし像の頭の上に見える大きな石が、堀口大学の「こけしはなんでかわいいかおもうおもいをいわぬから」のこけし詩碑である。
これは、昭和59年4月号「こけし手帖」の記載文だから、もう30年以上前の事です。
※ 現在は、全日本こけしコンクールの会場は、白石市文化体育振興財団”ホワイトキューブ”というすごく立派な会場で開催されている。以前は白石市民会館で開催されていたのですね。今度、全日本こけしコンクールに行ったとき、白石市民会館に是非行ってみようと思っている。写真は白石市民会館前の、堀口大学のこけし詩碑です。