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Channel: こけしおばちゃん
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『絆のこけしびな』

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 平成25年3月12日、愛媛新聞のスポットに「絆のこけしびな」が載った。それは土湯温泉生まれの巨大なこけしびな。身長1メートルを超え、体重80キロ、鬼北町と土湯温泉観光協会の交流が縁で、一年がかりで作られ送られてきたこけしです。(写真)。
 鬼北町は、愛媛県南予地方の町で四万十川の上流、広見川流域の中山間地帯に位置する町です。早速行ってみた。ところが驚いたことに、作られた土湯温泉の陳野原幸紀工人が来られていて、テレビのインタビューを受けていたのです。私は白石こけしコンクールに行くと、土湯温泉に必ず立ち寄り、西田記念館、アサヒ写真館、そして陳野原幸紀工人のお店「ひさご」にて、工人手づくりの山菜そばを頂きます。
お互いに驚き再会を喜び合いました。感動のひと時でした。
 なぜ鬼北町と土湯温泉が…。それは、平成17年から19年に「町おこし友好地域協定」を締結し、町の特産品である「鬼北熟成キジ肉」を土湯温泉のメイン料理とし、お互いの地方地域経済の発展に貢献する事を目的に交流を行っているのです。
 その関係で東日本大震災で土湯温泉も大きな被害を受け、その年の六月、「土湯温泉・がんばろうプロジェクト」が開催され、鬼北町の「キジうどん」「キジ串焼」「ゆずジュース」を提供し、被災者の皆さまに大変喜ばれたのです。昨年の土湯こけしまつりには、「鬼北のちんどんや」が招待され、交流支援を行ったのです。まさに「絆」ですね。遠く離れた東北と愛媛の山間地帯の鬼北町が繋がっていたのです。すごく嬉しく思います。以上。『こけし手帖』平成25年8月号に寄せた私の拙文です。

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