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Channel: こけしおばちゃん
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こけし・あれこれ

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 「こけし」という呼び名
 昭和3年に発行された天江富弥著『こけし這子の話』(こけしほうこ)は、こけし専門の最初の著作である。この書中で天江さんは「何処の地にても、コケシホウコと呼称する処がない事を思えば、一寸変な感じがいたします。然し一番普遍的なのはこ.げ.す.またはこ.け.し.故、小茶子這子等のアテ字は用いず、こ.け.し.の仮名三字を木地人形の代用語にするのが一番至当でしょう」と、はじめて呼称を統一させた。
 それ以前、大正末年の各地での呼称は次のようであった。
 〇「でこ」 
 きでこ(福島・飯坂) おでこさま(会津) でころこ(原町) でく(小野川) でくのぼう(山形・肘折)。
 〇「ぼこ・ほうこ」
 きぼこ・おっとこ(伊達郡) きおぼこ・おぼこ・にんぎょ(刈田郡) きぼこ・きんぼこ・こぼっこ(仙台) んぼっこ(山形) きじぼぼ・きじぼこ(本荘) こげほこ・ぼっこ(秋田県雄勝郡) ややこ(三春) きっからぼっこ(花巻) ながおぼこ(温海)。
 〇「こけし」 こげすんぼこ(仙台) こけす・こげす・大坊主・たっこ(鳴子) こげす(肘折) こけす・ひょうたん(酒田) こけすぼんぼ(湯沢) こけすっこ(岩手県和賀・湯田)。
 〇「きなきな」
 きなきなずんぞこ(一関) くなくなこげす・きくきく坊(胆沢) きなきな防(上閉伊郡) かっくろ・かっくろ棒(角舘)。
 ※ こけし手帖 昭和59年1月号・葦 文六郎著より。

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