Quantcast
Channel: こけしおばちゃん
Viewing all articles
Browse latest Browse all 1909

こけし像巡り

$
0
0

 東北地方の東西に走る国鉄支線は、奥羽山脈を横断することから、その山峡の風景が旅する者の目を楽しませてくれる。仙山線もそのとおりで、早春の裸木の中に咲くコブシの花の季節から、新緑、もみじ、雪の風景へと、四季折々の自然の表情を見る車窓に、時間が経つのを忘れることだろう。
 この仙山線下り作並駅を過ぎて間もなく、車窓右側に視界が開けるところ、線路と交差する道路に目を走らせると、「歓迎・作並温泉」と胴に書いてある二基の作並系こけし像を見るだろう。
 このこけし像は当初一基だったと思うが、私の記憶違いだろうか。これはさておき、この道路の彼方山峡の作並温泉に、某ホテルの白亜の建物がにょっきりと建ってからは、このこけし像との調和を破る風景になってしまった。
 最近日没後の仙山線車窓から、その時期ではもう見ることができない二基のこけし像に、足元から電燈の強い光が当たり、暗の中にくっきりと浮かび上がっているのを見たときは、びっくりするとともに、思わぬ風景との出会いを喜んだ次第。おわり。
 「こけし手帖」昭和59年4月号・277号 『ちょっと横道 こけし像巡り』より。
 ※ もう30年以上前の事記事ですね。懐かしく楽しめました。
 作並温泉には、私の好きな・平賀輝幸こけし工人がいる。こけしコンクールに参加した時は、いつも訪ねることにしている。そこで、同じ平賀輝幸工人のフアンの仲間と出会い、こけし仲間として、各会場でお会いしています。嬉しい事ですね。 
 

Viewing all articles
Browse latest Browse all 1909

Trending Articles



<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>