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Channel: こけしおばちゃん
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みちのくこけしまつり

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  『こけし手帖』平成24年12月 623号より。 
 山形市で10月27日(土)・28日(日)の両日開催されたみちのくこけしまつりは前日に審査会が行われ、伝統こけしの部および木地玩具の部へ昨年を上回る出品があった。
 初日の開会式が始まる頃には前日から並んだ人を含めて百名以上のこけし愛好家の列が出来る盛況で事前に整理券が渡されたと聞いた。
 会場に入ると友の会創立55周年記念旅行会で4年前に訪問した際の記憶が蘇る。二尺こけし4本は30分程で完売し招待工人のブースでは人垣が出来ていた。午前中にはコンクールへ出品した審査対象のこけしの多くは愛好家の手に渡った。友の会会員の方が青森・秋田・栃木・東京等から多数参加されていて久し振りの再会が出来た上に近況を伺えた。主催者の方々も盛況さに驚きを隠せない様子であった。
 内閣総理大臣賞に佐藤保裕工人(遠刈田系)の本人型重菊九寸(写真)、文部科学大臣賞に小椋英二工人(木地山系)の一尺、農林水産大臣賞に新山真由美工人(弥治郎系)の福雄型一尺、経済産業大臣賞には荒川洋一工人(土湯系)の善吉型一尺二寸が受賞した。
 佐藤保裕工人は昨年の全国こけし祭りコンクールに続き大賞を取り完成度の高いこけしとの高い評価を受ける。小椋英二工人は伝統を継承した木地山こけしで父親の留三工人のこけしを彷彿させる素晴らしい出来栄えです。木地玩具の部において佐藤康弘工人(遠刈田系)が「豆茶道具台子飾り」で経済産業大臣賞を受ける。父親の正廣工人から受継ぐ素晴らしい木地技術を発揮した作品であった。
 招待工人は山形に避難中の高橋通工人(土湯系)・阿部進矢工人(蔵王系)・新山吉紀工人(弥治郎系)・佐藤保裕工人(遠刈田系)・笹森淳一工人(津軽系)の五名で、通工人と淳一工人は奥様同伴、進矢工人は子息と準備および愛好家への対応をしていた。
 山形こけし工人の方々ともお会い出来、素晴らしい多くのこけしとの出会いも有り素晴らしい旅行でした。以上。こけし友の会・田中厚志氏より。
 ※ 懐かしい「みちのくこけしまつり」私は平成19年に初めて参加した。当時はこけし仲間もいなく、沢山のこけしに驚き、感動したのです。帰りの旅に、山寺のこけし堂や芭蕉の句に出会い、今、懐かしく思いだしています。

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