『こけし手帖』平成27年2月 649号より。
平成27年弥治郎こけしの初挽きは小野宮惟喬親王神社・こけし神社にて、1月2日午前10時より挙行された。
今年の初挽き実演者は武田憲好工人。寒くて手先が思うように動かない状態で素早く作り上げ、出来上がったこけしはこけし神社に奉納された。
武田憲好工人は昭和45年2月生れ。父は武田憲雄工人、母は新山左京工人の妹でこけし一家の家系である。父、武田憲雄工人は昭和7年生まれ、昭和45年より新山左内(義父)の弟子になり木地を修業し昭和51年に独立する。
憲好工人は、新型こけしを5年、伝統こけしを5年、新山左京工人に師事。新山左内型・新山左京型を作り続けていきたいと抱負を語っていた。
こけし工人の高齢化で寂しい思いを感じているが、若い工人さん活躍してくれることは嬉しい事です。
※ 写真△蓮∋笋旅イな弥治郎系こけし工人・佐藤慶明(昭和11年生まれ)が平成21年の弥治郎こけし初挽きの時の写真です。当時はまだお元気でしたが、現在は病気療養中です。奥さんも3年前に亡くされ寂しい思いをされています。が、嬉しいことに、慶明工人の弟子になった高田稔雄工人(昭和44年生まれ)の「幸太型8号」が全日本こけしコンクールにて、内閣総理大臣賞を受賞。一番の嬉しいニュースでした。