読み返してみて、考えが二転三転していて、お前、何を書いているのかと問われてもしかたなく、要はこけしの伝統性が流されていく、失われていくような気が事実しているので自己流解釈で書き記したもの。やはり伝統性は守らなければという古収集家の思いである。これがあとに続く収集家への願いである。御免下さい。おわり。こけし友の会々員・小岩俊一氏著より。
※ 『伝統こけしの魅力』
「こけしのどこがいいの?」よく人に聞かれるが、、、、。私は返答に困ってしまう。手も足もないただの木人形がだがこけしの表情には幼児がもつ愛らしさや、優しい微笑をたたえたものがある反面、苦労や孤独、怒りなどの暗いものも表れ、人間のもつ喜怒哀楽のさまざまな表情がある。しかも産地、師弟関係、表現様式等によって十の系統に分かれる。
遠刈田系、弥治郎系、鳴子系、土湯系、南部系、木地山系、山形作並系、蔵王高湯系、肘折系、津軽系の十系統。同じ系統でも工人たちの精神風土や生活背景等を反映した独特の美しさや特徴があり、こけしを見て作者が分かるまである程度の経験がいる。
こうなると、こけしへの興味もより深いものになる。四国松山の私にとって、伝統こけしに出会うにはなかなか難しいのです。伝統こけしに魅せられたものは、「可愛いこけし」などすこしも気にならないのです。「伝統lこけし」がいいのです。