第60回全日本こけしコンクールの東北森林管理局長賞は弥治郎系・新山実工人作の「栄五郎型まげ10.2号」でした。
弥治郎系こけし工人・新山実(昭和31年3月20日生れ)は、新山学工人の長男。昭和49年高校卒業後、家業に入り、父、学工人の指導を受け、栄五郎型その他のこけしを作っている。
父・新山学(昭和5年10月13日生れ)工人は、弥治郎系系・新山久志の指導で昭和46年から木地を修業する。母親が新山栄五郎の五女で、栄五郎の孫に当たる。祖父、栄五郎のの型を中心としてつくるが、きわめて多種のこけしも作る。
弥治郎系こけしの特徴は、胴は直胴、くびれ、すそ広がりなどある。まげ、えり巻、段など様々ある。
模様は、花と太いロクロ線模様。簡単なえりとすそを描いたものもある。頭は、古くは上ははめ込み。今は差し込み。小寸物は作り付け。頭頂はベレー帽のようなロクロ線の輪。産地は、白石市の弥治郎系、鎌崎温泉など。