南部系・田山和泉こけし工人は地元の大学を卒業後、小学校の頃からの夢であったこけし工人になる為に父の田山和文工人の下で平成11年から本格的に木地修行をはじめ、翌年よりこけしを製作している。
安保一郎工人、石井誠朗工人、田山和文工人と続く南部系こけしを継承する貴重な若手工人です。
第49回(平成19年)・52回(平成22年)全日本こけしコンクールにおいて、もりおかこけしで入賞し、南部系こけし工人としての技術・技能および伝統を見事に発揮する。
和泉工人は安保もりおかこけしの「どんぐり」「くり」「くるみ」「もりおかぼっこ」「キナキナ坊」の伝統こけしを製作している。
写真のこけしは、右から頭頂が尖った、一筆目の「くるみ」、中央は安保型の「どんぐり」、左は頭頂が尖った、一筆目で胴中央に赤い帯が描彩された「くり」です。
どのこけしもあどけない南部の女児の姿を彷彿とさせる細やかに、丁重に製作されたもりおかこけしで素晴らしいこけしです。
今後も伝統こけしの継承に力を入れ数少ない南部系こけし工人としてこけしを製作して下さい。