東北各地に生まれた伝統こけしは、産地ごとに独特の文様や表情があり、その形態によって11系統に分けられる。その内の儀賄作並系を手掛ける平賀輝幸工人(昭和47年生まれ)は、地元唯一の工人として奮闘している。平賀輝幸工人は、祖父・平賀謙次郎工人、父・謙一工人のもとで、16才から修業をはじめる。この道20年以上になるのです。
平賀家は、江戸末期から150年続く作並こけしの流れをくむ。当時、工人が三代揃う工房は珍しく、輝幸工人は伝統を継ぐ工人界のサラブレットとして活躍している。ところが、平成19年、父・謙一工人が、63歳で急逝。平成24年、祖父・謙次郎工人が92歳で死去。たった1人で頑張っている。そして「まだ修業の身」と控えめに言っている。応援したいと思っている。
写真は、作並温泉の「平賀こけし店」の輝幸工人です。