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Channel: こけしおばちゃん
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戦死した叔父のこと。

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 今日は終戦の日。もう、父も母もいない。戦後、70年近くだもの、今は周りの人たちも誰もいない。
 私には、戦死した叔父(父の弟)がいる。昭和17年、南予地方の先生になったばかりの若さで出征したのです。ちょうど10月に生まれた私を見てからだったのです。そして、昭和19年1月11日三角山にて戦没とある。
 平成、4年、戦死した叔父の五十回忌を済ませた。私の「五十年」でもある。わが生家は「醤油屋」で、長男である父が後を継いでいた。
 その頃、私は新聞に投稿していた。叔父の事「五十年」や「しょうゆ屋」のこと等など。
 ところが、間もなく、母に、お尋ねの手紙が届いた。私の投稿文から察したのでしょうか、叔父の生家ではないしょうか? という内容でした。
 母は、以前から、叔父には好きな人がいたと言うのです。気になっているということは、よく聞かされていたのです。すぐ、叔父の軍服姿の写真を入れて詳しいお返事をだした。
 その方は「原点」という月刊誌の同人でした。なんと、叔父の同姓同名をペンネームにして活躍していた。叔父の好きだった人はその方の遠縁に当たる方で、戦時中のことなので、叔父が戦死した後、間もなく病気で亡くなられたとのこと。写真が数枚同封されていた。綺麗な方で、中に、マンドリンを持った写真もあった。驚きました。それは、父の明大時代に使っていたもので、叔父に譲ったというマンドリントだったのです。涙が止まりませんでした。一度、触れてみたいとお願いしたのですが、、、もう既になく残念でした。時が流れ過ぎたのです。叔父への思いが募ります。

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