岩手県の伝統こけしは、南部系こけし。伝統的な南部系は、彩色がなされていないもので、古くは「おしゃぶり」(キナキナ)にしたとのこと。頭はゆるいはめ込み式でくるくる回る。頭がグラグラと動く。肩が丸く胴がくびれています。
明治の末頃から鳴子・遠刈田の影響を彩色を施すものも作られるようになったそうです。
写真は、我が家の南部系こけしです。佐々木覚平工人のこけしです。
佐々木覚平工人(昭和8年~平成19年)は、小学校の頃から父・名工・佐々木与始郎について木地を修業。父の死後、農業の傍ら自宅で木地を挽いている。南部系としてキナキナの型を基調として、いろいろのこけしを作り貴重な存在であった。お会いしたい工人さんだったが、平成19年、74歳で逝去されたのです。
このこけしは、もう古いものですが、南部こけしは、他の伝統こけし違って変わっているので、我が家の佐々木覚平こけしは、すぐ見つかります。