鳴子温泉で開かれた今年のこけし祭りの「国土交通大臣賞」は、弥治郎系こけし工人・新山真由美(昭和40年生まれ)の作品でした。
新山真由美工人は、22歳頃より、夫・新山吉紀工人につき修業。現在は、こけしに限らず木地玩具、細工もの等、作っているが、すべて優秀。
夫・新山吉紀工人は、中堅どころで活躍しているが、父・新山吉太郎工人の長男で、昭和55年頃から父のもとで本格的に修業し、非常に器用で綺麗なこけしを作っている。
私の時代は、父・新山吉太郎工人。松山にも招待工人として来られ、我が家には当時の吉太郎こけしが数本あります。新山一家の型のこけしを、短期の間に自分なりの型を作り人気があった。
今年5月、白石のこけしコンクールでは、吉紀、真由美の息子さんが来られていて、祖父・吉太郎工人のことをお聞きしたら、今はあまりこけしを作っていないと言っていた。時代を感じます。