東北地方に古くから伝えられて来たこけしを「伝統こけし」という。こけしの伝統というのは、ある技術や形式が長い間伝えられて、その地に固有のものとして定着したものを指している。その歴史は、そう古い歴史のものではなく、せいぜい二~三百年のものと考えられている。その伝承のされ方が伝統的であり、東北地方固有のものとして残されて来たので、新型こけしと区別するために「伝統」という言葉をつけているのです。
「新型こけし」は、戦後、こけしの技術が各地の伝えられて、お土産物や、創作品として新しく作られたもので、古い形式や技術を伝えたものではないのです。
我が家には「創作こけし」も並んでいるが、名前がつけられて重量感もあり立派なこけしですが、「伝統こけし」は、系統や歴史を辿っていくと興味が増していくのです。私は「伝統こけし」が大好きなのです。