寒に入って九日目のことを「寒九」という。寒九に降る雨は「寒九の雨」といって豊年のきざしをいう。きのうは寒九、なんと大雨になった。
最近は、農家も近くにいなくなり、あまり聞くことがなくなった。「寒九の水」は、寒九の日にくんだ水。薬として特効があると云われた。
今年の寒の入りは、小寒(1月6日)~大寒(1月20日)。年が明けて寒さが一段と増す頃を「寒の入り」という表現をする。すなわち小寒・大寒・立春まであわせたおよそ三十日間が寒で、寒に入って四日目を寒四郎なのです。その寒の内に行われる風習や行事は寒まいりとか、寒灸とかいろいろある。※ ふと、祖母がお灸をすえている姿が浮かんできます。
一般に「寒さ」「寒さ」という意味で用いる寒とは別で、期間の決まった季語なのです。
今年の春を呼ぶ四国松山の「椿さん」は、2月25日~27日に行われる。