「こけしせんちめんたる」その.「袖ポッチしんしん」秋田の夏は短い。涼しくなったら、もう雪。一年のおよそ半分は雪の中で過ごす秋田のこけしは、雪の中から生まれたのかも知れない。※安部平四郎さんはそう云われた。
雪の日の暮れ、雪は光るからまだ明るい。子どもらはポッチと呼ばれる防寒着を被り、上見れば虫コ、中見れば綿コ、下見れば雪コと遊ぶ。
石蔵こけし、えじこがそのまま伸びたような胴のものは、厚着して雪の中に居るこけし。「風呂敷ボッチびゅうびゅう」。「こけし時代」参照
※「東京こけし友の会」のニュースを見て驚いた。
木地山系こけし工人阿部平四郎さんが、今年2月25日逝去された。享年84歳。告別式は27日。ご冥福をお祈り致します。との事でした。