女性的な形態、ネブタの達磨とアイヌ模様は絶妙なマッチング。棟方志功が絶賛した事で有名になった津軽系元祖・盛秀太郎のこけしを継承している。写真のこけしは、盛秀太郎の孫・盛美津雄工人作のこけしです。
津軽系こけし工人・盛美津雄(もりみつお、昭和30年生まれ)は、津軽に憧憬的な工人として盛秀太郎だったが、いよいよ孫・美津雄が盛秀型をつくり出して継承し、人気急上昇した。研究熱心で祖父、秀太郎工人も熱心に指導をして、将来大いに有望とされ現在に至る。
祖父・盛秀太郎(もりひでたろう、明治28年~昭和61年、享年90歳)は、津軽系の最長老として活躍。父、元吉について木地を修業。津軽系こけしの始祖といってもよい。晩年は、アイヌ模様やダルマなどが基調となっていた
※最近、美津雄工人の体の具合が悪くて余りつくっていないといわれている。秀太郎こけしや美津雄こけしは、こけしまつりでも、秀太郎こけしや美津雄こけしにお目にかかることがないのです。「幻のこけし」なのです。