遠刈田こけし工人・六郷仁美(昭和37年生まれ)は、平成7年より、父・六郷満工人に描彩を習う。津軽の若手工人フェスティバルで実演デビュー。平成12年父が亡くなり、六郷満の一周忌を機に、作者名を「六郷仁美」に改名。意欲的に取り組んで人気がある。因みに、夫、遠刈田こけし工人・佐藤保裕工人に木地挽きを習った。
父・六郷満工人(昭和6年~平成12年)は、野球少年だった満が最初に入所した木工所では蔵王のブナ材でバットを挽いていた。昭和20年より我妻吉助が工場長として白石に来た時に、吉助のもとで新地式の技術を身につけた。長く新型木地を手掛けていたが、36年独立を機に伝統こけしに開眼して、松之進型復元に闘志を燃やし、松之進中心にめきめき腕をあげ受賞作も多くある。
やがて、愛娘・仁美工人が父の挑戦を引き継いだのです。