遠刈田系こけし・六郷仁美工人
遠刈田こけし工人・六郷仁美(昭和37年生まれ)は、平成7年より、父・六郷満工人に描彩を習う。津軽の若手工人フェスティバルで実演デビュー。平成12年父が亡くなり、六郷満の一周忌を機に、作者名を「六郷仁美」に改名。意欲的に取り組んで人気がある。因みに、夫、遠刈田こけし工人・佐藤保裕工人に木地挽きを習った。...
View Article遠刈田系こけし・我妻敏工人
遠刈田系こけし工人・我妻敏工人(昭和25年生まれ)は、昭和42年仙台商業卒業後、日立製作所へ入社し、47年1月退社、以後、父・我妻吉助の指導を受けた。松之進の型を研究し、短期間に長足の進歩を示し、まさに仙台こけし界の大ホープとして、当時から期待された。「伝統こけしハンドブック」より。...
View Article遠刈田「インディゴこけし」
遠刈田こけし工人・佐藤正広(昭和13年生まれ)は、終戦後に樺太から引き上げ、昭和30年より我妻吉助について4年間木地を修業。その後2年間、日光で木地修業。その後仙台に帰って39年に独立。こけしを作る、木地、描彩ともに優秀。 次男の佐藤康広工人(昭和51年生まれ)は、平成22年より、師匠、父・佐藤正広について修業、こけし製作を始める。(2工人の写真)...
View Article俳人・小林輝子さんの暮らし
『こけし時代・特集遠刈田』より。 小林定雄工人の妻、輝子さんは、数多くの著作を世に出す、絵本作家。いずれも、ふる里湯田を舞台にした子どもの為の絵本である。そもそも。そのきっかけになったのは、今から40年程前、福音館書店前社長・時田史郎氏が現役編集者時代、近所に住む雪の研究家で世界的な第一人者である高橋喜平氏を訪ねた折、立ち寄ったのが輝子さんのお店だった。...
View Article正岡子規と湯田温泉郷
小林定雄こけし工人と妻の輝子さんが住んでいる岩手県西和賀郡、湯田温泉郷は、豊な湯量と美しい自然で、温泉愛好家たちの間でも高い人気を集めている。和賀川の清流沿いに大小10軒近くの湯宿が並び、今も静かに山の湯治場の風情をよく残している。JR北上線「ほっとゆだ駅」前の広場に、一基の句碑が立っている。白い自然岩にはめ込まれた黒い石版に刻まれた一句がある。 ※ 秋風や人あらはなる山の宿 正岡子規...
View Article湯田こけしの系統
伝統こけしには、それぞれ生まれ継承された土地ごとに、他所と違った特色を持っている。その特徴により区別して、11系統に分けられている。 ところが、遠刈田系こけし・小林定雄工人に関しては、「こけし辞典」「東北のこけし」の本では、遠刈田系ではなく、肘折系となっている。どうして、、、。定雄工人は、現在、丑蔵こけしの継承者なのです。...
View Article遠刈田こけしの年賀切手
もし東北旅行に行って、旅先からた大切な人に便りを出すとしたら、こけしマニアならこけしの切手を貼って出したいものです。こけしは東北のの顔であり、東北で生まれ育った人にとっては懐かしいふる里を思い出す郷愁の”色と形”なのかも知れない。 こけしが始めて切手に登場したのは昭和30年のこと。翌昭和31年の年賀切手用図案として、宮城県の郷土玩具「こけし」と「えじこ」が選ばれた。...
View Articleたった一つの「魔法の薬」
今朝の愛媛新聞「地軸」に嬉しいことが載っている。 それは、老化を抑え、糖尿病や肥満を改善し、がんのリスクを下げ、認知症やうつ病も妨げる、、、。そんな「魔法の薬」が、たった一つあるという。その薬とは「一日30分のウオーキング」。...
View Article「癒やしの微笑み」の本
今年、9月3日~5日、鳴子の全国こけし祭りに参加した時、高橋五郎氏が来られていた。一瞬、驚き、周りの方に聞いてみたら、高橋五郎氏だ、とのこと。以前、ブログにも書かせてもらったが、こけし界の第一人者なのです。今回「癒やしの微笑み」(写真)という本を出されたというので、求めて帰りました。楽しみです。...
View Article「一時は消滅の危機に」
こけしは昔から、東北特有の子どもたちの手遊び人形として親しまれてきた。このようなおもちゃのこけしにも、時代による消長がある。 大正時代になると、ブリキやセルロイド製の機能性に富み、しかも安価なおもちゃの出現により、製作に手間のかかる木地玩具類は需要がなくなっていく。こけしも衰微し、消滅の危機にひんしていた。...
View Articleこけしの集大成「こけし辞典」
昭和3年、日本で始めてのこけし専門書『こけし這子の話』(天江富弥著)が出版された後、こけしの一大ブームが起きた。戦前から現在まで、多くの研究家が現れ、おびただしい関連書が出版されてきた。先人たちは、当時休廃業だった木地屋たちを各地に探し、こけし製作を復活させたり、木地産業の盛んな地のこけし製作を勧めたりし、著者自身の本や、著者たちが発行する愛光会誌で発表、紹介してきたのです。...
View Article映画「ボクは坊さん」
四国を一周ぐるりと囲むように点在する弘法大師空海ゆかりの八十八の札所寺院。今年は、空海八十八ヶ所霊場開創1200年になる記念の年です。 映画は、愛媛県今治市にある第57番札所・栄福寺の住職・白川蜜成氏が、書かれた実話エピソードを映画化したもの。 住職だった祖父の死をきっかけに書店員の仕事を辞め、自らも24歳で住職になった白川光円。...
View Article月刊誌「こけし手帖」
先人たちは、当時休廃業中だった木地屋たちを各地に探し、こけし製作を復活させたり、木地産業の盛んな地の工人にこけし製作を勧めたりし、著者自身の本や、著者たちが発行する愛好会誌で発表、紹介してきた。その中の一つ「東京こけし友の会」の月刊誌「こけし手帖」がある。...
View Article木地師が挽く生活用品
こけしを作る人たちを、現在は「こけし工人」と呼ぶことが多い。 時代や地方によって呼び名はさまざまであるが、ロクロを回して器物を製作する職人は木地師、ロクロ師、木地屋などと称される。東北では木地屋が一般的で、その業は木地業という。...
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