今年9月、仙台 カメイ美術館に立ち寄った時に、新しい伝統『木形子可』展覧会図録を求めた。
それによると、ロシアの「マトリョ-シカ」のルーツは日本の「こけし」でした。明治40年代、七福神の組子式こけしが海を渡り、ロシアで農民の少女に姿を変え、マトリョーシカになったと言われております。こけしの歴史は約200年、マトリョーシカは海を渡って120年、発祥は、共に子どものおもちゃでした。この間、それを与えた大人たちの中に、素朴であたたかみのあるのある美を発見した人たちがいて、こけしもマトリョーシカ、それぞれの国で、愛されてきました。しかし不思議なことに、この120年間、日露両国の木形子文化の交流は一切ありませんでした。それどころかマトリョーシカのルーツが日本であることすらも、あまり知られていません。
そこで、隣国同士、伝統を愛する文化交流をしたいと思いついたのが「木形子可展覧会」です。
※ 写真は、数年前、作並温泉の平賀輝幸工人の工房を訪ねた時に求めたマトリョーシカこけしです、。