『新しい伝統として木形子可(コケシーカ)展覧会 沼田元気』より。
こけしやマトリョーシカに魅力を感じるのは理屈ではなく、小さきものや、美しいものを、愛してやまない感情や魅力が、元々人間には備わっているものなのです。しかし、段々大人になると、身辺にある美しいものに気付かなかったり、小さいものを可愛いと思わなくなってしまうばかりか、それらをとるに足らないものと思う様になり、日々の暮らしや、目の前にある忙しさに忙殺されてしまいがちです。
そこで人は、大人になってからもう一度、子共の頃起こった奇跡を思い出す為、こけしやマトリョーシカに出会いたいと思うのかもしれません。ことにマトリョーシカは、中からたくさん人形たちが出てくるということもあって、家族を表現しており、マトリョーシカで遊んだ子どもは、幸せな家庭が作れると言われています。
一方こけしも、お祝いの人形とされ、誕生やひな祭りはもちろんこと、何か自分の記念の為のスーベニィルとして、買い求めていく人もいる様です。
どうか、この人形たちに込められた素敵な思いを、伝承していけますように。以上。
※ よく解りますね。