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Channel: こけしおばちゃん
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佐藤雅弘のこけし

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 『こけし手帖』昭和17年11月号538号。
 今回は弥治郎系佐藤雅弘工人の最近作を御覧いただきます。
 最近私が最もエネルギーを多く使っている工人の一人に、佐藤雅弘工人がいます。佐藤雅弘工人は、昭和12年3月1日、宮城県鎌先温泉で木地業佐藤雅雄の3男に生まれました。祖父は弥治郎系栄治系列に分類される勘内、伯父さんには伝内がいて弥治郎系の古い重要な流れの中の工人です。兄には惜しくも他界されてしまいましたが、直樹工人がいます。
 従来の多くの文献では次男となっていますが、次男の方は早く亡くなられたそうで、実際は3男が正しいとの事です。
 先輩こけし研究家の調査で伝承過程を見て分るとおり古い時代の遠刈田、青根が源となっています。従って雅弘工人の作品も、頭にはベレー帽と言われる轆轤模様、胴には轆轤線と重ね菊模様が描かれます。
 昭和28年より兄、直樹工人につき正式修行、33年に仙台に出て、34年頃よりこけしを創り続けています。
 今回、御覧頂く写真は、勘内型えじこ、その頭を使った小寸こけし、そして兄、直樹型作り付け2本です。写真△蓮父,雅雄型4本です。以上。「例会ギャラリー」北村育夫氏著より。
 ※ 弥治郎系こけし工人・佐藤雅弘(昭和12年生まれ)。鎌先の佐藤直樹の弟。勘内型を継承し弥治郎系として優秀な作品を作っている。

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