『こけし手帖』平成21年8月号 583号「例会ギャラリー」より。
小寸こけしの明確な寸法定義は無いと思われるが、立子(鳴子系)が3寸から3寸5分、こけず(遠刈田系)4寸、キナキナ(南部系)が3寸から3寸5分、友の会のおみやげこけしが3寸5分と4寸との慣例から4寸位以下のこけしを小寸と呼ぶことにします。小寸こけしの中でも袖珍こけし(1寸6分位)、豆こけし(2寸程以下)と呼ばれる事もあります。
小寸こけしへ心惹かれる点はフォルムと描彩の素晴らしさと思います。各工人が全神経を集中させて一心に作り上げた結果を見る思いです。一言で言うなら【木の宝石】です。
川連木地の卓越した技術で作られた重箱を使ってその中に井上ゆき子工人(写真 法∪篤1ζ癲∈監J櫃劼躪人、六郷仁美工人、瀬谷幸治工人(写真◆法国分佳子工人(◆法奥瀬陽子工人(2)、盛美津雄工人(◆法∧神の袖珍こけし77本があります。
本の装丁技術を使って作った箱(写真)には佐久間芳雄工人、佐久間敏夫工人、稲毛豊工人の小寸こけしがあります。
りんごの容器は阿保正文工人の作です。中に1寸から1寸5分のこけしが入っています。
最小のこけしは佐藤良子工人の8分こけしです。
以上。こけし友の会 田中厚司氏著より。 ※この写真では解りにくいですねぇー。