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Channel: こけしおばちゃん
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こけし工人・佐藤賀宏さんのこと

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 鳴子系こけし工人・佐藤賀宏さんは、昭和27年より岡崎才吉工人の下で椀・茶盆・茶櫃・菓子器・こけし等の木地修行をする。十年以上の修行後、昭和39年に現在の場所で独立すると同時にこけしの製作を始める。独立後も優れた木地技術を活かしてこけし製作と併せて木地玩具や椀・盆等の製作を行っている。
 平成23年2月末に開かれた「伝統工芸品展WAZA2011」で宮城県を代表され、伝統こけし・お雛様・達磨・木地玩具等を展示即売されていましたが、木地の仕上がりが素晴らしい事に感心しました。
 賀宏工人は才吉工人の伝統を引き継ぐ工人です。
 写真の賀宏こけしは、鳴子系こけしを代表する反った直胴に大きな頭で古い鳴子こけしを思わせます。 胴は菊模様、はっきりした面相こけしで全体的にバランスの良いこけしです。他に黄胴もあります。
 賀宏工人は木地技術が優れており、多くの木地玩具を製作している。中でも達磨・サンタクロース・雪だるま等は素晴らしい出来栄えで近くに置いておきたい気持ちにさせます。
 ※ しかし、賀宏工人は、平成27年8月20日亡くなられたのです。
 実は、佐藤賀宏工人は、30年も前に、松山のデパートに東北物産展で3年間ほど毎年来られたのです。すっかりフアンになって賀宏こけしを求めたのです。わが家には賀宏こけそした達磨が数本並んでいます。その後、鳴子こけしまつりに行った時、工房を訪ね、奥様のすづ子工人にもお会いし感動しました。鳴子こけし館に連れて行ってもらったりしました。その後、一昨年の鳴子こけし祭りに行った時、こけし館で、これから賀宏工房に行きますとお話したら、先日(8月20日)に亡くなられたことを聞いたのです。すごく残念に思いました。

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