『こけし手帖』平成24年8月 620号「例会ギャラリー」より。
「やみよこけし」は輪に胴が入ったこけしを言う。
木地玩具の「やみよ」は「日本の木地玩具」文化出版局出版に掲載されている。
写真 ̄Δ郎監5版圭遏5寸、昭和34年作。写真〆犬郎監E郎作、5寸、昭和50年頃の作。
やみよこけしの作者で良く見かける遠刈田系の佐藤哲郎工人に直接聞いてみた。やみよこけしは佐藤哲郎と佐藤吉之助が子供の玩具おしゃぶりと輸入のやみよ人形を見ていろいろ工夫して作り出した。
昭和31年ごろより作り始め昭和33年に意匠登録を受けている。製作は輪を切り取る技と道具の作り方で大変苦労した。
考案は祖父吉五郎より木地師として人の後を追うのではなく、他人の持っていない技を身に着けるように言われたのがきっかけになった。(哲郎工人の手紙より平成24年2月10日受)
現在集めたやみよこけしは、写真△猟未蝓1Δ茲雖“嵬椶歪紅撒掘6寸。 番目は緑川正人作、6寸。吉之助、哲郎工人を継承する佳作。写真H嵬椶蓮∪篤N品綺遏4寸「こげす」に輪を付けた。
写真のと嵬椶蓮土湯系西山憲一作、8寸。傘に返しロクロ模様は手が込んでいる。ト嵬椶蓮¬鳥匏蝋盒教前貂遏6寸。輪が一個である。θ嵬椶蓮¬鐚O嵯録兄蛙人拡遏4寸、外観と輪が一致して良い。
番目は、新山実作、2.2寸。番目は、山形系小林清作、2寸。番目は、肘折系斉藤右内作、1.8寸。А銑の工人の小物技術はそれぞれ特徴があり楽しい。
この他にも「やみよこけし」を作る工人さんが居ると思う。そのこけしを探求するのも収集の楽しみである。以上、こけし友の会会長・橋本永興氏著。