『こけし手帖』平成25年6月 629号より
第38回土湯こけし祭り(平成25年4月20日・21日)こけし友の会・春日寛司氏著より。
東京8時40分のやまびこ53号に乗車。福島に10時11分着、気温はかなり低い。10時30分のバスで土湯温泉へ。小一時間程度で到着、丁度桜が見頃。まだお祭りまで時間があるので西屋、まつや、ひさご等を訪問しお話を伺う。山根会津屋では元福島大学長の玉山勇先生のコレクションの抽選即売会があって参加する。見聞録館、伝承館、アサヒ写真館で沢山のこけしを観賞する。こけし、筆供養祭が薬師こけし堂で行われた。お坊さんのお経と共に楽しませてもらったこけしやお世話になった筆を火にくべる。皆感謝の気持ちを込めて黙祷する。
町の中心にある広場でいよいよ開会式が始まる。陳野原幸紀会長、渡辺隆副会長の挨拶、来賓の祝辞が続く。こけし製作実演、販売が開始された。早速、渡辺鉄男工人の第38回にちなんだ3尺8寸のこけしと小火鉢かと思わせるえじこを頂く。楽しみな抽選券付6寸こけしの販売が開始された。5本買って全てはずれで残念賞の絵馬を頂く。色紙のプレゼントやら特設出店コーナーでは長い列ができていた。かなりの人出で若い人が多い。来場の先輩の話では最近、愛好家の質が変わって来ているとのことである。
交歓会では、こけし工人組合の開会の挨拶、東京こけし友の会の橋本永興会長、秋田こけし会の京野進会長の祝辞と続く。各自にこけしとこけしの手ぬぐいがお土産に付く。宴たけなわの所でこけしの抽選会が始まり一同大喜び。私は思いも掛けず2尺の傘こけしが当たり(写真◆砲△蠅たく拝受する。
翌日は夜半からの雪で一面真っ白。露天風呂から見る雪景色は墨絵の様で美しい。午前中はお祭りに顔を出してバスで福島へ。弥治郎、湯沢、土湯と今年3回の東北こけし旅行は全て雪となった。以上。
※ 私は土湯こけし祭りは参加していませんが、様子がよく分かりました。