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Channel: こけしおばちゃん
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本間功工人の泰一郎型完成への軌跡

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 『こけし手帖』平成26年 645号 こけし友の会会々員 阿部均氏著より。
 木地山系こけし・本間功工人は何人かのこけし工人の木地を挽いていた時期があります。私は大阪のこけし蒐集家N氏と話す機会があり、真面目でこけし作製に真摯に取り組んでいる功工人に現在以上に飛躍して頂きたいと言う事になりました。それでは是非小椋泰一郎型に挑戦して頂きたいと思い、私の叔父にあたる小椋捨治郎工人へ連絡をして指導を依頼しました。
 平成14年4月に捨治郎工人が川連に帰郷した折、功工人と会って頂く事になり功工人の工房を訪問しました。捨治郎工人は功工人を一目見るなり、この方は信頼のおける方だと確信され泰一郎型の指導を快く了承されました。そして、この時点から功工人は捨治郎工人より木地の挽き方・描彩について長い時間にわたり指導を受けました。(写真)
 また、その時点で捨治郎工人よりこの人なら大丈夫と太鼓判をおされ「泰一郎型」の作製許可を正式に受けました。 
 その後、功工人は日々研究を積み重ね少しずつ泰一郎工人の真髄が判るようになり。秋田県こけし展で行われた全日本こけしコンクールでは泰一郎型8寸で上位の経済産業省商務情報政策局長賞を受賞しました。今後、ますます泰一郎型フォルムを研究し今以上に素晴らしいこけしを製作して頂きたいと思います。以上。
 ※ 木地山系こけし工人・本間功(昭和10年生まれ)は、昭和52年より小野寺正徳工人につき木地修業を受け、昭和57年よりこけし製作をしている。

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