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Channel: こけしおばちゃん
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新しい収集家に望むこと ①

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 『こけし手帖』695号 こけし友の会・小岩.俊一氏より
 一時は落ち込んでいた、こけしの愛好家、収集家の数が、最近復調の傾向が顕著に見られ、友の会も会員数が増え、特に若い女性を中心とした年代の若い人の数が増えて来た。
 友の会だけでなく、大阪や仙台など若い人の会員数が増加しているとのこと。こけし手帖の例会出席者名を見ても、若い人と思われる御名前や、ひら仮名の名前の出席者がことに増えて来た。かつての例会出席者名にこんな現象は見られなかった。筆者は40年前くらいに友の会例会に出席した経験は僅かながらあるものの、例会出席の経験は無きに等しいもので、よって筆者は収集家との手紙の交友や会報などによる情報、つまり活字・文字から受ける情報で勝手に筆者がこけし界、こけし会を判断した意見であって、現実はそりゃ少し違いますよと言われても、そこはお許し願いたい。
 筆者はこけし趣味に投じた昭和30年台半ばと今、若い人がこけしを求めてこの世界に入って来た理由・事情が明らかに違う。我々の時代にはネットなんてなかったし、今は情報手段氾濫の時代、入会の動機、入会の仕方も違う。
 我々が入会した頃は高橋盛、高橋武蔵、遊佐福寿、斎藤源吉、小椋久太郎、佐藤丑蔵、佐藤文吉、小林清次郎、新山久治等々いわゆる古型・旧型(伝統性というべきか)を収集する事に憧れて収集の道に入った。ところが今は違う。特に若い女性らの収集家は、古型の美は認めているものの、これらの人のこけしへの思いは「可愛い」である。可愛い思いで収集を始めたら悪いのですかと、もし反論されたとしたら、それに反論の余地はないが、、、。 つづく。

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