伝統こけしには、修業を重ねて各系統のこけしを、守り続けていきます。
写真の右から
…天攘蓮λ婿垣梗9人作(6寸)。昭和22年生れ。山谷きよの弟子で、ねぶた絵も描く。こけしは、きよ型、本人型などを巧みに作るが、写真のこけしは、首の動く多兵衛型のこけしです。一側目に頬紅を付けたあどけない表情が愛らしい。娘の真由美工人も同様のこけしを作っている。
◆〔鳥匏蓮菅原修工人作(6寸)。昭和27年生れ。鳴子系でもいわゆる外鳴子に属する系列で、たちこをおおきくしたような本荘こけしを作る。大きな前髪と素朴な一筆目が魅力である。井枡や紅葉の模様を描く。
遠刈田系・佐藤康広工人作(6寸)。昭和51年生れ。こけしを作り始めて間もないが、凛々しい眼が印象的なこけしを作る。父譲りの木地製品にも意慾を燃やす遠刈田系の新人で、今後も期待したい。
ぁ〔鐚O嵯蓮Σ山水樹工人作(7寸)。昭和21年生れ。新山久城工人の弟子。新山久治直系のこけし継承者が少なくなっている現在、久治こけしを継ぐ工人として貴重な存在です。このこけしは、久治の大頭で耳を描いた珍しいこけしの復元作です。形態、描彩ともに素晴らしい。