今年,第55回全日本コンクールの東北経済産業局長賞は、土湯系 高橋通工人(昭和28年生まれ)の8.5号忠蔵型花(写真)でした。
高橋通工人は、高橋忠蔵の孫。父が高橋佳隆。昭和50年より祖父忠蔵、父佳隆の指導をうけてこけしを作り始める。51年3月立教大学法学部卒業。工房を東京においていたが、昭和61年福島に移す。作品には、父佳隆以上に祖父忠蔵の趣を受け継ぎ、木地描彩ともに優秀。
一昨年のこけしコンクールには、招待工人として来られいたが、前年の大震災で、福島の工房を追われ、不自由な生活をしながら、こけしを作っている。会場では、すごく人気があって、すぐこけしがなくなり、多くの人は、注文して帰ったのです。「古い味のあるこけし」を目指し、それぞれ鯖湖型(キン型)・忠蔵型・本人型に取り組み製作を続けている。