先日夜、親友から、「BS6で黒部、祖母谷温泉が写るよ!」とメールがあった。私は野球を見ていたのですぐ切り替えた。懐かしく見ることが出来た。
私達、約55年前に、黒部、祖母谷温泉(ばばだに)まで歩いたのです。20歳のときでした。
アルバムを開けて見たのです。白黒写真です。
映像に映る宇奈月駅から欅平まで乗ったトロッコ列車のきれいなこと。私達が乗ったのは、良く捕まえていないと振り落とされる様なトロッコ列車だった。そこから二時間かけて歩いてやっとたった一軒だけの祖母谷温泉に着く。途中、人食い岩ならぬ、追いかぶさるような大きな岩の道を抜けて、揺れて今にも川に落ちそうになった怖いつり橋を抜け、やっと一軒だけの祖母谷温泉に着いたのです。
川から湧き出る温泉は、すごく意欲がありこれはままならぬ温泉だなあと思ったものです。
映像で見た川もやはり温泉がわき出て、今でも豊かな自然を嬉しく思ったのです。
当時は、ユースホステルだった祖母谷温泉は、たった二人の私たちを迎えてくれたのです。ちょうど、周りは工事をしている状態で、夜寝る時は、ちょっと怖い気もしたけど、早朝出る時は、大きなおむすびを作ってくれて、二人で頬張りながら、帰途に着いた。もう、55年も前のお話です。
※ 今では。立派な道もできたが、富山方面からは、車ではいけません。