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Channel: こけしおばちゃん
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「重之助こけし」

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 「肘折系こけし工人・佐藤重之助こけし。
 東京こけし友の会の前会長である小川一雄氏の「私の重之助こけし」を偶然見つけた。 
 それによると「私のこけし収集開始は昭和42年であるが、こけしブームが始まって間もない頃であった。当初、重之助のこけしは、あまり入手する機会がなく、下井草「おおき」が出来てから数本入手した。初期の重之介こけしを評価する文献を散見していたが、私に決定的に印象づけたのは、初期重之助こけしである。私の選んだ10工人に選んで評価していた。」
 「、、、上手に描こうという気は全くないのだろうか。それが貴重なのだ。それでも美はあとから追いかけていく。重之助ほど楽しいこけしはまたとあるまい」と絶賛している。
 写真の右の7寸のこけしと比べて見ると、前髪が3本に分かれているのは40年迄の作に見られることなどから、昭和39年頃のものと思われる。左の8寸は右に続く。「他ではほとんど失った稚拙さ、素朴さが満ち溢れた飴ン棒のようなこけしである」をこけしと共に味わっている。
 佐藤重之助こけし(昭和5年~平成9年)は、15才ころより父・寅之助について修業。昭和30年4月頃から仕事の傍ら祖父、周助の型を継承してこけしを製作。肘折系としては、もっとも素朴な味を持ったこけしと好評であった。
 ※ 誰にでも最初に求めたこけしがあるのです。
  

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