鳴子系・高橋輝行工人のこけし。(昭和15年1月13日生れ)。輝行工人は学校を卒業後、鳴子系高橋盛雄工人の弟子として高勘の職人となり、盛・盛雄工人の下で木地修行を行う。昭和40年結婚を機に独立し高勘系のきれいなこけしを継承して高橋勘治一家のこけし及び本人型のこけしも製作している。木地描彩共に優秀で、高勘出の工人のうちでももっとも正統派として活躍している。
兄弟弟子には森谷和夫・滝島茂・伊藤保夫・柿澤是隆(平成28年死去)・高橋敏文・高橋義一工人等がいる。
写真右から二本は勘治一家の型で右は一筆目で猫鼻・上下に赤と緑のロクロ線でを入れた三角胴、中央は一筆目で猫鼻・上下に赤と緑のロクロ線で中央に紅葉を入れた三角胴、左は眼点が入った猫鼻・直胴に重量感がある菊模様が入った本人型です。どれも高勘を継承した見応えのある素晴らしいこけしです。
少なくなった高勘を継承する工人として伝統を継承して頂くとともに新たな世界を切り開いて頂きたい思います。益々のご活躍を期待したいです。