鳴子系・高橋義一工人は、高橋勘治・盛・松子工人と続く高勘直系の工人です。高橋正子工人は姉にあたります。
昭和42年から高橋盛雄工人の下で修業を始め、現在まで高勘のこけしを継承して製作している。義一工人は勘治型・盛型・勘治一家のこけしを主に製作している。
伝統こけし継承に加えて長い経験と卓越した木地・描彩技術が高く評価さ荒れ最近の第55・56・57回全日本こけしコンクール(白石)、第60・61回全国こけし祭りコンクール(鳴子)では勘治型と盛型で常に上位入賞をしている。
写真は盛型四種類のこけしです。
右から眉無し枯れ胴に紅葉模様、次は「原」が6寸の重菊模様、枯れ胴にロクロ線と紅葉二葉模様、左は遊佐福寿(盛工人二男)工人が復元した三角胴にロクロ線と紅葉模様。いずれも大変素晴らしい出来栄えです。
義一工人は毎年行われる「鳴子こけしまつり」に仲間と参加し伝統こけしの紹介と普及に貢献している。高勘の直系は正子工人と義一工人の二名となり貴重な高勘こけしの継承をお願いしたいですね。