右側の5本は、津軽系・阿保正文工人の4寸こけし5本です。
津軽系・阿保正文工人は平成17年に学校を卒業と同時に、父の阿保六知秀工人の下で木地修行を初め、平成18年より師匠の六知秀型と幸兵衛型のこけし製作を本格的に始めました。正文工人は各種こけしコンクールで常に入賞する高い実力をもっていますが、最近では第56回全日本こけしコンクール、第34回みちのくこけしまつり及び第61回全国こけし祭りコンクールにて入賞しています。
こけしは主に無知秀型、斉藤幸兵衛型、山谷多兵衛型、佐藤伊太郎型、及び村井福太郎型を製作しています。写真右から白胴に赤と紫のロクロ模様の伊太郎型、括れ胴にロクロ模様の多兵衛型、だるま絵模様の幸兵衛型、牡丹模様の幸兵衛型で左は赤い瓢箪模様の福太郎型です。
写真6番目からは、山形系・小林清工人の4寸こけし5本です。
山形系・小林清工人は、昭和51年より父の小林清次郎工人の下で木地修業を始め、昭和55年からこけしの製作を始めました。主なこけしは清次郎工人が製作した吉太郎型、吉兵衛型、吉三郎型および山形系で後継者が絶えたこけしを継承しています。最近のコンクールでの入賞は第61回全国こけし祭りコンクール及び第34・35回みちのくこけしまつりにて入賞しています。
写真6番めから胴模様が珍しい笹野不明こけし、ロクロ線と梅模様鈴木安太郎型、おかっぱ頭にロクロ線とチュウリップ模様の奥山広三型、紅葉模様が素晴らしい大滝武寛型、左端は菊模様の小林誠太郎型です。※ 素晴らしいですね。