新工人紹介
弥治郎系・新山匠太工人(昭和62年4月19年生まれ)。匠太工人は新山吉紀・真由美工人の長男。弥治郎で生まれ伝統こけしに囲まれた環境で現在に至っています。環境に恵まれた匠太工人は、小学校の頃よりロクロで独楽・こけし等を作っていたが本格的には平成24年3月頃より吉紀・真由美工人の下で木地修行を始めた。両親の伝統こけしに賭ける日々を常に見てきたので何時かは自分も伝統こけしを継承したいと常々思っていたという。
吉紀・真由美工人の両師匠は各地のこけしコンクールで常に上位に入る実績を残し弥治郎系こけしの中心として活躍しているので匠太工人にとっては大変有意義な修行が出来ました。
匠太工人は両師匠のように伝統を守ったこけしを製作する事とその上に自分の個性が反映したこけしを製作する工人に一日も早くなりたいと思っています。
弥治郎系の若手こけし工人が何人か生まれ嬉しく思っていましたが、加えて匠太工人が吉紀・真由美工人のこけしを継承して頂けるので今後益々の活躍を期待します。
※ 以前、こけしコンクールに参加した時、匠太少年に会いました。まだ中学生頃のことでした。私は、祖父に当たる新山吉太郎工人のこけしフアンだったので、いまどうされていますか?と聞いたところ、今はこけしを作っていないと言っていました。あの少年が今はこけし工人として活躍しているのですね、歴史を感じます。吉太郎工人は、平成27年、享年79歳で亡くなられたのです。