弥治郎系・新山民夫こけし工人(昭和35年5月生まれ)は、新山左内(昭和55年5月没)、新山左京工人と続く新山家直系の工人です。
民夫工人は、昭和52年から新山左内・左京工人の下で修業を始める。
弥治郎こけし村内に工房「ぺっけ」を設けて新山家に代々継承される左内型・左京型こけし、木地玩具及び江戸独楽を製作・販売する。
写真のこけしは、裾が広がった10種類のこけしです。右から6種類は一側目の左内型、左の4種類は一側目・枯れ胴の左京型です。右から2本は直胴で赤と紫頭・白と黄胴・ロクロ線に井桁模様、右から3.4番目は赤と黒頭・黄と白胴・ロクロ線に松葉模様、右から5.6番目は赤と黒頭・白と黄枯れ胴・ロクロ線に松葉模様、右から7.8番目は左京型の蛇目頭・白と黄枯れ胴・ロクロ線に松葉模様、右から9.10番目は蛇の目頭・黄と白枯れ胴・ロクロ線に井桁模様です。何れも伝統を継承した素晴しい木地・模様の出来栄えです。
※ 私は、新山左京工人のファンです。以前、東北物産展が松山のデパートであったとき、招待工人で来られたのです。ずっと交流が続きました。時代を感じます。