田山和泉工人は、昭和56年5月23日生まれ。田山和文工人の長女。平成10年高校2年より父・和文工人の木地に絵付けを始め、平成11年12月よりこけしを製作する。平成15年岩手大学教養学部芸術文化課程を卒業、木地業を本格的に始める。
将来が期待できる女性こけし工人、産地のイベントに南部系工人として招待されている。伝統こけしは安保一郎型全般を手掛け、木地挽き、描彩をこなし女性特有の丁寧な作風は評価できる。
田山和文工人は「先達の意思を継いで盛岡こけしを守り発展させていきたい」と話しを伺った。
和泉工人は南部系こけしに宮本永吉と坂下権太楼型に挑戦中と聞く。盛岡からこけし愛好家へ南部系こけしの面白さを発信してもらいたいと思っている
工場と盛岡手作り村では、こけし絵付教室が人気を呼んでいる。また工場内には盛岡市の依頼で「盛岡小さな博物館」を常設して伝統こけしや郷土玩具、文献資料を集めて展示している。こけし愛好家や地元の小中学校のせいとが訪れ好評を得ている。今後、博物館を充実して行きたいと田山和文、和泉工人から抱負を聞いた。