弥治郎系・新山左京工人は、父の新山左内工人の下で昭和22年より木地修行を始め、昭和30年頃より左内型、昭和40年より栄五郎型のこけしを本格的に製作する。代々木地師の新山家のこけしを継承する代表的な工人です。
左京工人は全日本こけしコンクールに於いて三回の内閣総理大臣賞を受賞し名人となる。また、第34回全国こけし祭りに於いて文部科学大臣賞を受賞し名誉工人となる卓越した技術・優れたセンスと豊富な経験を有する工人です。
写真のこけしは作り付け5種類です。右から左内型黄胴松葉模様直胴で頭頂に赤丸と緑線が入り・一側目・猫鼻・口に紅を入れる。
二番目は左内型白胴井枡模様枯れ胴で描彩は同一。
三番目は栄五郎型あやめ模様枯れ胴で平頭頂に赤丸・黄色の帯状円と縁線が入り、一筆目・単調鼻・口と頬に紅を入れる。
四番目は栄五郎型ろくろ線地蔵型で頭頂に赤丸と緑の帯状円が入り、描彩は同一。左は栄五郎型ろくろ線・髷で描彩は同一です。