俳句のカレンダー8月号に
☆ ひぐらしの鳴く方へ椅子向けてあり 辻田克己
昨夜も熱帯夜で参っている。でも、「ひぐらし」という言葉で秋を感じるのは私だけでしょうか。
ひぐらしは、セミ科の一種。全長約五cm。全体は栗褐色で、緑色および黒色の斑紋が多い。雄の腹部は大きく、薄く半透明で、共鳴器となる。夏から秋にかけ、夜明けや日暮れに、高く美しい声で「かなかな」と鳴く。
夏の終わり頃、夕方に「かなかな」と鳴くひぐらしは、一種の哀調を含んでいる。常に、子どもの頃の思い出は、宿題が出来ているのか、出来ていないかの哀しい鳴き声になるのです。秋の声が早く聞きたいのです。