山形系(蔵王系)こけし工人・志田菊麻呂(明治25年~昭和59年)は、息子・志田八郎(昭和11年生まれ)、孫・志田菊宏(昭和34年生まれ)と菊麻呂こけしは作られている。
こけし時代「工人逸話」によると、大井沢のこけしはどこからやってきたのだろう。志田菊麻呂のこけしも、見つめるも程に味わい深く不思議なこけしである。菊麻呂は明治末期、五郎八に入門。大正に入り、蔵王の岡崎長次郎の下でも修業した。系統的には蔵王系の影響が強いとされる。現在は、菊麻呂の孫、菊宏が跡を受け継いでいる。
写真のこけしは、左側・菊宏こけし、中央・八郎こけし、右側・菊麻呂こけしです。