こけしの愛好家であり、山形県こけし会を立ち上げた”しばたはじめ”の名前を知ったのは、「こけし時代」を見てからです。
もんぺ姿にベレー帽、下駄履きで、高級カメラ二台たすきに掛け、そんないでたちの有名人が山形にいた。ある人は「山形こけしの父」と云い、ある人は「趣味の人」と云う。その人の名は,『しばたはじめ』はじめが訛ってはんめちゃん、おじさんが訛ってオンちゃん、「はじめオンちゃん!」。当時、山形では、どこに行っても知らぬ者は居ない程の有名人だった。
こけしや民芸品をはじめ、紅花等山形に古くから伝承されるものを研究し、それを後世の人々に伝えるべく努力をしてきた文化人だからである。「こけし時代」より。漫画・菅野 修。