今年、全日本こけしコンクールの中小企業庁長官賞は、山形作並系こけし工人・鈴木明の「胞吉型10.3号」でした(写真)。
山形作並系こけし工人・鈴木明(昭和35年生まれ)は、高橋胞吉(えなきち)型の伝統を守っている鈴木家三代目で、鈴木昭二(昭和2年生まれ)の後継者。父・昭二の指導をうけて、昭和54年12月より自作を発表しはじめた。父に似て美しいこけしを作っている。なんと、赤と黒のシンプルな二色使いが特徴となっているのです。
「胞吉こけし」といえば、我が家に50年以上も前から「仙台・昭二」と書かれた尺二寸のこけしがある。父の東北旅行のお土産だったが、私の原点となるこけし(写真)だと思っている。が、作者がはっきりしなかったのです。ところが、ベテランの方たちに、このこけしは「鈴木昭二作・胞吉型 梅こけし」と教えてもらったのす。戦後、苦しい時に作られたものかも、、、。