宮城県白石市鎌先温泉近くにある弥治郎系部落で発生した系統で、弥治郎、鎌先温泉、小原温泉、仙台、白布高湯、小野川、竹井、熱塩、塩川等で作られている。形は頭は丸く、胴は太い直胴と、胴の中程が括れたのも作る。胴の描彩は黄色に塗り込み、ロクロ描きで襟と裾は簡単な手描きが特徴です。一部工人が胴に梅、アヤメ、菊花も描いています。頭部はロクロ描きでベレー帽のように見えます。鼻は撥鼻、丸鼻、単調鼻、眼は一重瞼と二重瞼、木地は挿し込み式。小寸ペッケこけしは造り付。
30年くらい前には、松山のデパートへ「東北物産展」が毎年開催されていた。当時は、弥治郎系こけし工人・故、佐藤辰雄・新山吉太郎・故、国分栄一・新山左京・佐藤慶明工人などが来られていた。だから、我が家のこけしは、その頃の古い弥治郎系こけしが多いのです。