福島県土湯温泉から発生した系統で、福島市、飯坂、土湯温泉、川俣、岳、中の沢、猪苗代、会津若松、原の町、日野市等で作られている。形は胴の上部と下部がやや細身で中程が膨らんだ円柱形と、上部が細く下部が太い円錐形の二通りです。頭部は比較的小さい。胴の描彩は簡単なロクロ描きか、ロクロ返しの変化した描きかたが主流ですが、ほかに波形、小さな草花、椿、牡丹、アヤメ、秋桜なども描く工人もいます。頭部は、黒か青色で蛇の目を描きます。鼻はたれ鼻、獅子鼻、目は二重瞼と鯨目、木地ははめ込み式と差し込み式です。「伝統こけし工人手帳」より。
写真は、土湯系こけし工人・陣野原幸紀の写真です。
毎年、白石こけしコンクールからの帰りに、土湯温泉の陣野原工人のお店に立ち寄ります。そして、工人自身が打ってくれた御そばを頂いて帰ります。
土湯温泉と愛媛の鬼北町が姉妹都市の関係で、土湯のこけし雛が届いたり、鬼北のきじ肉が土湯温泉のお料理に使われているのです。
三年前には、鬼北町で、偶然、陣野原工人とお会いしたこともありました。
こけしフアンにとってはたまらなく嬉しいのです。