我が家に時刻表と旅の本が今も捨てきれず置いてある。1972年4月号。今はもう出版されていないと思うが。当時は時刻表と「旅」の本で夢が膨らんでいったのです。
親友「Tちゃん」といつも一緒だった。宿泊はユースホステル、列車は鈍行、電車・バスはヒッチハイクと随分無茶をしたと思う。若い娘二人が。現在では、考えられないですね。
当時、周遊券というものが国鉄(JR)で発売されていた、北海道一周で7800円位だった思うが、国鉄以外の乗り物は、乗れない。四国松山駅から全線、周遊券一枚で無料なのです。楽しかったですね。大阪駅から、夜出発の鈍行「日本海」に乗って一日がかりで青森に着く。山形あたりから乗ってくるおばちゃんの言葉がさっぱり解らなかったり、荒々しい大声に驚いたりした。青函連絡船に乗ると「蛍の光」が流れ郷愁をさそう。今でもはっきり憶えている。
今、すべてがスピード時代。なんと松山から仙台まで(途中伊丹空港乗換え)2時間半。東京から仙台まで「新幹線・はやぶさ」で1時間半。なんと早いこと、驚きです。現代人はそうかもしれないが、昔人間の私にはなんとも。