「山寺っ子」山形県山寺のこけし。線香花火のような重ね菊。平らな頭頂に太陽のような手絡が特徴です。
山寺こけしは、蔵王系こけし工人・石山和夫(昭和4年生まれ)は、大工、石山三五郎の五男。戦後、兄・石山三四郎ついて木地を習得。こけしを挽きはじめた。昭和31年独立。山形県山寺でこけしを挽き、こけし店を守っている。
兄・石山三四郎こけし工人は、石山三五郎長男。大正13年、16歳の時、木地を習い、こけしの描彩は蔵王高湯の岡崎長次郎の弟子・佐藤政雄に習った。古作は、頭も今のものほど扁平でなく、岡崎栄作などによく似た典型的な蔵王高湯系のこけしであるが、しだいに頭が扁平で胴模様が洗練され、とぼけた表情の現在のこけしに変わっていった。