今年、全日本こけしコンクールで「山形市長賞」を受賞した、津軽系こけし・笹森淳一工人(昭和29年生まれ)は、やはり人気があります。
笹森淳一工人は、昭和48年、師匠・佐藤善二に弟子入りし、昭和51年からこけしを作り始める。昭和54年弘前で独立。他に、仏像こけし、木地玩具、ひな人形、干支玩具も製作している。
昨年は、招待工人で来られていたが、多くの人が集まったので、大変でした。笹森こけしは、ねぶた絵のボタンやダルマ模様が多い。昨年はねぶた絵模様を求めたのです。私が、四国愛媛から来たことを知ったとき「うちの奥さんは四国香川の人ですよ」と教えてくれました。
写真のこけしは、笹森淳一工人作・展示作品の「10号幸兵衛型直胴ボタン」八寸こけしです。隣の色紙は、平成19年、みちのくこけし祭りに行ったときに、描いてもらったものです。佐藤善二の型を継承しながら、彼独特の工夫によって、さらに優しい甘美なこけしで、人気があるのですね。大きなボタンの花弁がいいですね。