こけしは、昔おしゃぶりだった説があり、その原型に近い無描形のこけし。通称「キナキナ」。木肌が美しい。
南部系こけし工人・煤孫(すすまご)実太郎と煤孫盛造親子の作品。
父・煤孫実太郎工人(明治41~昭和59年)は、父、茂吉について大正12年9月木地修業に入る。茂吉創案キナキナ(おしゃぶり)を基本とした無彩のこけしは、郷土玩具としての原点だったのだろう。一時病気で心配されたが回復されて、キナキナこけしの中心工人であった。
煤孫盛造工人(昭和25年生まれ)は、キナキナこけしの本元煤孫家にも、実太郎の後継者・三男の盛造が出来上がって安泰となったのです。父、実太郎の熱心さを継ぐ真面目な工人で腕もよく人気となった。
※キナキナこけしは、頭部を胴にはめ込み、振ればキナキナと動くようになっている無彩のおしゃぶり。語源としては、幼児の首が揺れる状態を表す擬態語のキナキナ・クナクナによるという説が有力とされてる。
我が家にも、盛造のキナキナこけしがあるが、無彩こけしだったので驚きました。クラクラしています。